DIYをしていると「ビスが回らない」「ボルトが固着してびくともしない」といったトラブルに一度は出くわします。無理やり回そうとしてネジ山を潰してしまうと余計に外れなくなったり、工具を傷めたりと悪循環になってしまいます。
この記事では、エキストラクターや潤滑剤を使った外し方、固着の原因に応じた対処法をわかりやすく解説します。
固着の原因を知ると外し方が見えてくる
ビスやボルトが外れない原因は、大きく分けて以下の3つです。
- ・サビや汚れによる固着
屋外や湿気の多い場所で使われた金属は、サビでねじ山が癒着して外れにくくなります。 - ・締め付けすぎによるねじ山の食い込み
電動工具で強く締めすぎると、金属同士が食い込み、摩擦が大きくなります。 - ・接着剤・塗料・熱膨張の影響
塗装面や高温部位では、樹脂や塗膜が固まってネジを固定してしまうことがあります。
原因を見極めることで、使う道具や方法が変わります。
潤滑剤で固着をゆるめる
最も手軽で効果的なのが潤滑剤の使用です。
ホームセンターでも定番の「KURE 5-56」などの防錆潤滑剤を、ネジの根本に少量吹きかけ、10〜15分ほど待ちます。
- サビがひどい場合は、一晩浸透させる
- 潤滑剤が効いてきたら、軽く逆回し→正回しを繰り返す
これで摩擦が減り、スムーズに動くことがあります。
また、専用の浸透潤滑剤(例:ラスペネ)を使うと、特に古いボルトに効果的です。
ビス頭が潰れている場合の対処法
ネジ山が潰れてドライバーがかからないときは、次の方法を試しましょう。
- ゴムバンドや輪ゴムを挟む:摩擦を増やして一時的にトルクをかける
- サイズ違いのドライバー:+2が潰れたなら+3など、わずかに大きいものを使用
- 叩いてショックを与える:軽く金づちで叩き、固着部分を緩める
それでもダメなときは、いよいよエキストラクターの出番です。
エキストラクターで外す手順
エキストラクター(ネジ外しビット)は、潰れたビスを逆回転で抜く専用工具です。
ドリルドライバーがあれば簡単に使えます。
- ・潰れたビスの中心に、細めの下穴をあける
- ・エキストラクターの先端を下穴に差し込み、逆回転モードでゆっくり回す
- ・ネジが少し動いたら、軽く潤滑剤を足して慎重に外す
ポイントは「焦らず、一定の圧をかけ続ける」ことです。
エキストラクターは一度でも滑らせると食いつかなくなるので注意が必要です。
ボルトの固着には熱も効果的
サビや焼き付きが原因なら、熱膨張を利用するのも有効です。
ヒートガンやバーナーで数十秒あぶると、金属が膨張してネジ山が緩みます。
ただし、木材や樹脂の近くではNG。
溶けたり焦げたりするため、金属パーツ同士限定で使いましょう。
👉 関連記事:ヒートガンの使い方と安全対策まとめ
無理に回さず「工具を変える」勇気も大事
固着したまま力任せに回すと、ドライバーやビットの方が先に壊れます。
頑固なビスには、以下のような高トルク工具を使うのも手です。
- インパクトドライバー(衝撃で緩める)
- ソケットレンチ+延長バー(テコの原理でトルクUP)
- ラチェットレンチ(繰り返し回す作業に便利)
👉 関連記事:作業時のケガを防ぐための注意点
👉 関連記事:ラチェットレンチの使い方とトルク管理のコツ
それでも外れないときの最終手段
最終的にどうしても外れない場合は、ネジを切断する・削る方法もあります。
ディスクグラインダーや小型の切断工具で、ビス頭を飛ばすことでパーツを分離できます。
ただし、切断面のバリ取りや再固定用の穴あけが必要になるため、最終手段と考えましょう。
まとめ
- ・潤滑剤を使って時間を置く
- ・叩く・熱するなどで固着を緩める
- ・それでもダメならエキストラクターで外す
- ・工具や力加減を変えることで解決できるケースも多い
DIYでは「焦らず、段階を踏む」ことが一番の近道です。
ビスやボルトの扱いに慣れてくると、トラブルの原因も見えてきます。
次に固着しても、「もう焦らない」あなたでいられますよ。



コメント