DIYで家具や棚を作るとき、「表面をもっとツルツルに仕上げたい」「塗装前にもう少し整えたい」と思ったことはありませんか?
そんなときに活躍するのがかんなです。
かんなは日本の伝統的な木工道具ですが、今でも現役で使われています。正しく使えば、電動サンダーよりも美しい仕上がりになることも。
この記事では、かんなの選び方・調整方法・削り方のコツを初心者向けにやさしく解説します。
かんなとは?
かんなは、木材の表面を削って平らにしたり、仕上げを滑らかにするための工具です。
特徴は薄く均一に削れること。電動工具では出せない、しっとりとした手触りが得られます。
かんなの用途:
- 木材表面を整えて塗装のノリを良くする
- 木口や角をきれいに面取りする
- 板の厚みを微調整する
仕上げ研磨や塗装前の下地処理に使うと、DIY作品の完成度がぐっと上がります。
下地処理については木材塗装の基本(下地処理・塗料選び・ムラ防止)の記事も参考に。
かんなの種類と選び方
かんなにはいくつか種類があります。DIYならまずは仕上げ用の普通かんなを選ぶのが無難です。
- 仕上げかんな:一番基本的。木材表面をきれいに整える
- 際かんな:角や端部の仕上げに便利
- 反り台かんな:曲面を削るときに使う
初心者は、まず刃幅が42mm前後の仕上げかんなから始めましょう。
高価なものを買う必要はありませんが、刃の調整がしやすいものがおすすめです。
かんなの調整(刃の出し方)
かんなは刃の調整が命。
ここをサボると「削れない」「木がささくれる」原因になります。
- 刃を軽く叩いて出す
木づちや金づちでかんな台の後ろを軽く叩き、刃を少しずつ出す
→ 出しすぎると削りすぎになるので注意 - 平行を合わせる
刃が斜めに出ていると、片側だけ深く削れる
→ 側面を軽く叩いて平行を微調整 - 試し削り
端材で削って、削りカスが均一になるまで調整
この調整作業を面倒がらずにやることで、驚くほどきれいに削れるようになります。
削り方のコツ
- 体重を乗せて押すのではなく、引いて削る(日本かんなは引いて使う)
- 両手でしっかり持ち、一定の力で引く
- 削る方向は木目に沿って
木目と逆方向に削るとささくれやすい
削るときの姿勢も重要です。
腕だけでなく、腰から体重移動するイメージで引くとスムーズに削れます。
よくある失敗と対策
✔ 削れない、引っかかる
→ 刃が出ていないか、切れ味が落ちている可能性。刃を研ぐか、出し量を見直す。
✔ 削りすぎて段差ができる
→ 刃の出しすぎ。ほんの少しだけ出すように調整。
✔ 木目がささくれる
→ 削る方向を逆にしてみるか、刃を研ぎ直す。
かんなは刃物なので、研ぎ直しが必要です。砥石を使って定期的に研ぎ、切れ味を保ちましょう。
研ぎに自信がない方は、仕上げ研磨(サンドペーパー・ディスクグラインダー併用)の記事で表面仕上げの方法もチェックしておくと安心です。
メンテナンスと保管
- 使ったあとは木くずをしっかり取り除く
- 刃に油を塗ってサビ防止
- 湿気の少ない場所で保管(工具・材料の正しい保管方法(湿気・サビ対策)参照)
かんなは湿気で台が狂うことがあるため、保管場所も重要です。
まとめ
かんなは、DIY作品の仕上がりをワンランクアップさせる名脇役です。
- 刃の調整をきちんと行う
- 木目に沿って一定の力で削る
- 定期的に研いで切れ味をキープ
最初は調整が難しく感じますが、慣れてくると「スーッ」と気持ちよく削れるようになります。
ぜひ端材で練習して、かんな削りの楽しさを体感してみてください!



コメント