第二種電気工事士の勉強で多くの人がつまずくポイントのひとつが、回路図の読み方です。
筆記試験・実技試験どちらでも必ず出てくる要素ですが、「図を見るだけで混乱する」「線が多くて頭が真っ白になる」という声は本当に多いです。
実際、電気の知識よりも先に「回路図をどう見るか」のコツをつかむことで、理解度が一気に上がります。
この記事では、初心者が最短で回路図を読み取れるようになるためのステップを、具体的に紹介します。
回路図は「線」ではなく「意味」で読む
最初に覚えておきたいのは、回路図を「線のつながり」としてではなく、「電気の流れと機能の関係」で理解するということです。
つまり、1本1本の線を目で追うのではなく、「どのスイッチがどの負荷を制御しているか」を意識して見ると、全体像がつかみやすくなります。
例:単純なスイッチ回路
スイッチ → ランプ → 電源
この3要素で構成される回路では、「スイッチを入れると電気がランプに流れる」というイメージを持てば十分です。
回路図に苦手意識を持つ人の多くは、最初から全体を理解しようとしすぎています。
まずは「1本の線がどこから来て、どこへ行くのか」を順番にたどりましょう。
記号を「覚える」より「慣れる」ことが大切
筆記試験では、回路図に登場する**電気記号(図記号)**の意味を理解する必要があります。
例えば以下のようなものです。
- ○:接続点(ジョイント)
- ×:照明器具
- S:スイッチ(Switch)
- W:ウォール(壁面)スイッチ
- L:ランプ(Lamp)
- C:コンセント(Outlet)
これらを暗記しようとすると混乱しますが、繰り返し見て慣れるのが一番の近道です。
市販の問題集や過去問を使う際に、「回路図を見て記号を指で追いながら声に出す」と、自然に体が覚えていきます。
回路図を読むコツ①:電源から追う
どんな回路でも、基本は電源(+側)から始まり、負荷を通って−側に戻る流れになっています。
そのため、回路図を見るときは常に「どこから電気が来て、どこに流れていくのか」を確認します。
例えば、照明回路であれば以下の順番です。
- ・電源(電線)からスイッチへ
- ・スイッチを通過して照明器具へ
- ・照明器具を経由して中性線(白線)へ戻る
これを頭に入れておくと、回路図が一気に理解しやすくなります。
回路図を読むコツ②:スイッチとランプの関係を見抜く
実技試験では「どのスイッチがどの照明を点灯させるか」を問う複線図が出題されます。
最初に混乱しがちなポイントですが、ここを整理するためには対応関係をメモする癖をつけましょう。
例えば、「スイッチ1→照明A」「スイッチ2→照明B」と簡単に書き出すだけでも、線のつながりを整理しやすくなります。
複数スイッチ(3路・4路スイッチ)の場合も、この対応表が理解の助けになります。
このあたりの実践的な部分は、「電気工事士2種 複線図の書き方|失敗しない実技対策」の記事で、実技試験を想定した構成例と合わせて学ぶのが効果的です。
回路図を読むコツ③:シンボルの位置で回路の流れをつかむ
回路図では、配置にも意味があります。
例えば、スイッチは回路の「左側」、照明や負荷は「右側」に描かれることが多いです。
この位置関係を意識すると、電気の流れ(左→右)が頭に入りやすくなります。
また、線が交差していても接続点がない場合は「接続していない」と読み取る必要があります。
記号の小さな違いで意味が変わるため、注意して確認しましょう。
回路図が読めるようになる練習法
「読むだけでは覚えられない」という人は、実際に手を動かす練習が効果的です。
紙とペンを使って、自分で簡単な回路を書いてみましょう。
たとえば、照明1つ+スイッチ1つの回路を自作し、電流の流れを矢印で描いてみる。
これを繰り返すと、自然と「線のつながり」ではなく「電気の動き」で理解できるようになります。
また、自宅で練習環境を整えたい方は、「電気工事士2種 実技独学ガイド|ホームセンターで揃えられる練習道具」を参考にすると、安価で練習セットを用意できます。
回路図理解を深める勉強ステップ
- ・図記号の意味を慣れるまで見続ける
- ・電源→スイッチ→負荷の流れを理解する
- ・対応関係をノートに書き出す
- ・実際に複線図をトレースしてみる
- ・問題集で過去問を繰り返す
この5ステップを丁寧に繰り返すことで、回路図は確実に「読める」ようになります。
特に複線図の練習を始めると、最初は混乱しますが、1週間も続けると線のパターンが自然に頭に入ってきます。
モチベーションを保つために
回路図の勉強は単調に感じやすく、途中で飽きてしまうこともあります。
そんなときは、他の受験者の経験談を読むことで刺激を受けるのも効果的です。
「第二種電気工事士 試験勉強・実技での失敗談と成功談まとめ」には、実際に合格した人たちがどうやって苦手分野を克服したかが詳しく載っています。
自分と同じように「回路図が読めなかったけど、ある日急に理解できた」という体験談も多く、気持ちを立て直すきっかけになります。
まとめ
回路図は、最初こそ「線の迷路」に見えますが、コツをつかめば驚くほどシンプルです。
ポイントは「電気の流れをイメージする」「スイッチと負荷の関係を整理する」「実際に書いて覚える」の3つ。
理解が進めば、複線図の練習や実技試験の配線作業もぐっとスムーズになります。
苦手意識を持たず、少しずつ慣れていくことが合格への近道です。



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